ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2024年06月26日(水) 今生の花

雨の予報だったが思いがけずに青空が広がる。

風は殆ど吹いておらず相変わらずの蒸し暑さであった。


盛りを過ぎた紫陽花が少しずつ枯れ始めた。

白い紫陽花は特に憐れで目を背けたくなるのだが

最後まで見届けてあげなければあまりにも可哀想である。


毎年のことだが我が身を重ねずにはいられない。

清楚な純白ではないにしろ花には違いないのだろう。

老いは意思には関わりなく身に降りかかる宿命のようである。


紫陽花の季節は何度でも巡って来るが

ひとはただ命の終いへと押し流されて行く。

潔く散れれば良いがそれを許さない掟があるらしい。

今生の花としていったい何を残すことが出来るのだろうか。




仕事はそこそこの忙しさであったが2時半に退社する。

今週も木曜日に予約が取れず今日がリハビリの日であった。

理学療法士は話好きのO君で楽しく会話が弾む。

ただ話に夢中になると手を止めることが多かった。

それも個性だろう。咎めることなどどうして出来ようか。


娘さんが二人いるらしく独身のはずはないのだが

料理が趣味なのか「しめじ料理」を伝授してくれた。

しめじに白出汁を掛けてレンジでチンするだけの簡単料理である。

これは明日にでも早速作ってみようと思う。

しめじに限らずキノコ類は身体に良くダイエット効果もあると

延々と話し続けていたが最後に左の腰の付け根を集中的に揉んでくれ

それがなんと気持ち良いこと。思わず声が出るほどだった。

施術が終ってからは杖がなくても歩けるようになる。

リハビリの成果は確実に表れていることが分るのだ。


リハビリ後は医師の診察があった。3週間ぶりである。

私は医師の顔を見ると一瞬お茶目になる。

そうして医師の笑顔を見ると今度は乙女になるのだった。

これほどまでに親身になってくれる医師が他にいるだろうか。

心が惹かれるのも無理はあるまい。誰も咎めはしないだろう。



診察のある日は遅くなるので夕飯は「ほか弁」が習いである。

ご飯はあるのでおかずだけ買えば良いので安上がりだった。

3600円。普段の食費とほぼ同じである。

とにかく臨機応変にと思う。作れない日は何も作れないのだ。



今夜はどうしたわけか酷く眠くてならない。

生欠伸が絶えず目も虚ろになって来ている。


目覚めれば朝だとしてもそれは決して当たり前のことではない。

眠っている間も「いのち」は息をし続けている。







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