ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2024年06月25日(火) 露草の花

朝方少し雨が降ったが日中は薄く陽射しがある。

気温も29℃まで上がり不快な程の蒸し暑さとなった。


朝の道の「お遍路さん休憩所」には新たな花が活けられており

紫陽花にグラジオラス、向日葵に似た黄色い花。

どれも今の季節の花で可愛らしくほっこりと心が和む。


時間帯のせいもあるだろう休憩しているお遍路さんを見たことはないが

すぐそばには自動販売機も備えて在り渇いた喉を潤すことも出来る。

私も今朝はアイスコーヒーを買った。なんと百円の安さである。

そうしてふっと自動販売機の横を見ると露草の花が咲いていたのだった。

雑草扱いされることが多いがなんと慎ましやかで可憐な花だろう。

真っ青なその色に心惹かれる。なんだか懐かしくてならなかった。

おそらく子供の頃から慣れ親しんできた花だからだろう。





仕事は朝のうち義父が待機してくれていて大助かりだった。

BMWのお客さんが来てくれてエアコンが全く効かないと言う。

ガスは満タンなのにコンプレッサーが回っていないことが判る。

原因はマグネットスイッチの不良であることを義父が究明した。

さすがだなと思う。義父が留守だったら対応することも出来なかった。

高知市内の外車センターに問い合わせたら見積りが20万を超すらしい。

お客さんは困り果ててしばらく考えてみると肩を落として帰って行った。


原因を究明した義父の得意顔ったらなかった。

そんな時は大いに「よいしょ」するように心掛けている。

「やっぱりおとうさんは凄いね」と褒めたたえるのである。


一仕事終わったので次は田んぼである。

「よっし行くぞ」と勇ましく出掛けて行った。

2時間程して帰って来てやっと全ての代掻きが終ったのだそうだ。

いよいよ最後の田植えである。お天気次第だと義父は言う。


私は稲作には全く無知であったが最近少しずつお利口さんになって来た。

まず田起こしと代掻きの違いである。

田起こしをしてから田んぼに水を張るのだ。

それから土をさらに細かく砕き丁寧にかき混ぜ

土の表面を平らにする作業が代掻きである。

そうしてやっと田植えにこぎつけるのだからその労苦は大きい。

それを80歳の義父がたった一人で遣り遂げたのだから凄いことである。

後10年はとても無理に思えるが義父が健在である限り応援したいと思う。




昨夜ここに歌人の「山上秋恵さん」のことを記したが

長いこと読者でいてくれている方が貴重な情報を知らせてくれた。

時間を割いて調べてくれて本当に有難いことである。

1975年生まれらしいので私よりもずっと若いことが判った。

様々な賞を受賞されておりとても偉大な方である。

私のような者が興味を持つことも畏れ多いような気がするが

それはもう直感を信じるしかなかった。

風としか言いようがないのだ。その風に吹かれるのではない。

私はその風を見るべきなのだと思っている。


歌集が落札出来るまで後4時間足らずになった。

明日の朝にはメールが届くことだろう。

念願が叶うまであともう少しである。


ただ少し気になっているのは山上秋恵さんはその歌集の発刊で

酷く傷ついたのだそうだ。SNSではそう発信されていた。

いったい何があったのだろう。どれ程の辛さだったのか。


てっぺんまで上り詰めたひとにも哀しみはあるのだろう。

まるで薔薇の花のように誇らしげには咲いていないのだ。


ひっそりと慎ましやかに咲く露草のようなひとなのかもしれない。


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