ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2024年06月11日(火) 明日につづく

曇り時々晴れ。湿度が高かったのだろう蒸し暑い一日となる。

今朝は夜明け前に虫の声を聴いた。まるで夏の終りのようだ。

季節外れではあるが草むらにちいさな「いのち」を感じる。

本物の秋が来れば一斉に鳴き出すことだろう。



職場に着くなり訃報が舞い込む。

昨日車検を受けてくれたお客さんが今朝には亡くなっていたのだそうだ。

なんとも驚き信じられない気持ちでいっぱいになる。

80歳を超えた高齢ではあったが昨日まであんなに元気だったのに

穏やかで人当たりが良くいかにも好々翁とした人であった。


聞けば昼間は大好きな庭いじりをし花苗も植えたのだそうだ。

暑い中無理をし過ぎたのだろう夕方から体調を崩していたらしい。

寝れば治ると早めに床に就いたらしいがそのまま亡くなってしまったのだ。

死因は心臓麻痺とのこと。なんと無念な最期だったことだろう。


「やはり人は死ぬのだ」そう受け止めるしかなかった。

それも突然に。病気ならともかく何の心構えも出来ないのである。

私もそんなふうに最期を迎えるかもしれないと思うと不安でならない。

平穏無事に朝を迎えることさえも奇跡のように思えて来る。


「生きたい」欲も跡形もなく消滅してしまうのだ。

魂は永遠だと信じているがいったい死んだら何処に行くのだろうか。





義父も同僚もショックを隠し切れないまま仕事に励む。

生きている者には与えられた日常があるのだ。


トラクターの故障で農作業が出来ない義父もすっかり諦めた様子で

工場の仕事に精を出してくれてどれ程助かったことだろう。

やり始めたら休むことを知らない。私も昼休みどころではなかった。

3時過ぎまでぶっ続けに働く。義父は昼食も食べていないのだ。


疲れはあったが心地よい疲れである。

夕食はすっかり手抜きでサニーマートで揚げ物を買って帰った。

作ったのは鰹のお刺身とレタスのオイスターソース炒めだけである。

6時過ぎに娘が帰って来て「ご覧の通りよ」と自慢すれば

「上等じゃん」と褒めてくれて「ご苦労さんやね」と言ってくれる。

それがとても嬉しかった。私はやれるだけのことをやったのだろう。

まだまだこれからが長いのだ。決して頑張り過ぎてはいけない。



この日記を書き終えると後は眠るだけだが

無事に朝を迎えられるかどうかは誰にも分からない。

連続ドラマのように「つづく」で終れたらどんなに良いだろうか。


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