ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2024年06月12日(水) 私のふるさと

梅雨入りをしてから夏日の日が続いている。

今日も蒸し暑かったがエアコン無しで過ごしていた。

暑さで有名な江川崎では32℃もあったようだ。


私の生まれ故郷であるが子供の頃にはそれほど暑さを感じなかった。

気温もせいぜい30℃に留まっていたのだろう。

その頃にはまだ「地球温暖化」と云う言葉さえなかったのだ。

学校から帰ると真っ先に駅前の商店へ走りアイスキャンデーを買った。

一本5円だったのだ。今では信じられないような安さである。

お小遣いは一日十円。ミレービスケットが一枚50銭で買えた。


生まれ故郷であっても官舎住まいで父は転勤族だったから

江川崎で過ごしたのは小学3年生までだった。

でもおとなになって「出身は?」と訊かれると「江川崎」と応える。

それだけ郷愁がありいつまでたっても懐かしい「ふるさと」に他ならない。





仕事はそこそこの忙しさ。朝から義父も居てくれたが

自動車免許の高齢者講習がありお昼前に出掛けて行く。

なんだか苛々しているように感じたが気のせいだったのかもしれない。

思うように農作業が出来ないので当たり散らしているようだった。

新しいトラクターがどうしても欲しいのだそうだ。

まるで子供がプラモデルを欲しがるように駄々をこねる。

会社にはそんな余裕はなく自力で何とかしようとしているのだが

もう80歳の高齢である。借金は無謀としか思えない。

昔蓄えていたお金を母が勝手に使ったのだそうだ。

おそらく会社の運転資金になったのだろう。

母の苦労を顧みず昔のことをほじくり返すのは義父の悪い癖だ。

おまけに母の生家を売り飛ばすと云うからすっかり呆れ返る。

自棄としか思えないが反論すれば雷が落ちるだけであった。



3時に退社。今夜は昨日亡くなったお客さんのお通夜があるので

義父と同僚が参列する予定だった。同僚は4時で早退するらしい。

義父はまだ帰宅していなかったが机の上にお香典を置いて帰って来た。

突然の事だったのでご家族の悲痛を思うと心が痛んでならない。


サニーマートで買い物をしていたら息子から着信があった。

明日の夜けい君を預かってくれないかと言う。

訊けば夜勤の時に来てくれていた元お嫁さんがまた入院したらしい。

今回は今までとは異なる症状で詳しいことはまだ分からないとのこと。

実家のご両親もどんなにか困惑していることだろう。

離婚したとは云えけい君の母親である。それは大きな心配事だった。


帰宅して夫に相談したら自分がマンションへ泊りに行くと言う。

我が家ではどうしても娘夫婦に迷惑を掛けてしまうので

特に娘婿には気を遣わずにいられなかった。

娘にとっては血の繋がった甥っ子であるが娘婿には他人なのだろうか。

あれこれと考えていると複雑な心境になり辛くなるばかりである。


息子に提案したが未だ返事が無かった。

息子も悩んでいるのだろう。それが憐れでならない。

私と夫も一つ返事で快諾してやれなかった事がとても心苦しかった。

我が家はもう私達夫婦だけの家ではないことを思い知らされる。


とんとん拍子だった日常が大きく傾いてしまった一日だった。


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