2024年06月07日(金) |
季節は何度でも巡ってくる |
晴れのちくもり。気温は27℃と高かったが爽やかな風が吹く。
まだ事務所の冷房も要らず自然の風がとても心地よかった。
くちなしの花が枯れ始めてなんとも切ない。
まるで純白の衣装に泥を塗られたように朽ちていく。
しっかりと最後まで見届けてやらねばならない。
決して目を反らしてはいけないのだと思う。
季節は何度でも巡ってくる。それは永遠の「いのち」なのだ。
花は枯れ朽ち果てても逞しく根を張っていることだろう。
そんなふうに生きられたらどんなに良いだろうか。
今朝はあたふた。食後にいつもの薬を服用しようとしたら
昨日整形外科でもらったはずの薬が何処にも見当たらないのだった。
昨夜確かに台所のワゴンの上に置いたことはしっかりと覚えている。
それがどうして忽然と消えてしまったのか狐につままれたようだった。
燃えるごみの日だったのであれこれと不要な物を袋に放り込んだが
おそらく薬の能書きと一緒に捨ててしまったのではないだろうか。
ごみはもう収集所に持ち込んでおりどうしようも出来なかった。
夫が病院で再処方してもらえば良いと言ってくれたのだが
内科の薬と違って飲まなくても身体に支障があるとは思えない。
骨粗しょう症の予防薬とカルシウムのようなものである。
3週間分なので少し気になったが今回はもう諦めることにした。
以前にも車のキーをごみ袋に入れて捨ててしまったことがある。
無意識とは云えそんな年頃になってしまったのだろう。
情けないが「笑い話」だと思えばもう過ぎたことである。
仕事はそこそこの忙しさだったが3時に退社。
同僚も通院があり一緒にタイムカードを押した。
義父は昨日トラクターがまた故障して困り果てていた。
いつもは部品を注文し自分で修理をするのだが今回は手に負えないらしい。
焦りもあるだろうがなんだか気が狂ったように嘆くばかりである。
新しいトラクターを買ってやりたいが会社も火の車であった。
「順調」は決して当たり前ではないことをつくづく感じる。
買い物をして4時に帰宅。今夜こそまともな夕食になりそうだ。
福岡産の剣先イカが半額だったので二杯買いお刺身にする。
娘婿は蛸は食べるがイカを好まずお刺身用の鰹を買って来ていた。
とにかく酒肴さえあれば後は何とかなる我が家であった。
「親子丼」「胡瓜とカニカマのサラダ」レトルトの「ミートボール」
娘が帰宅してから「枝豆ペペロンチーノ」を作ってくれた。
明日は休みなので気が楽だったのだろう。今日は昨日よりも元気だった。
夕食後あやちゃんの同級生達が5人も訪ねて来てくれる。
聞けば修学旅行から帰ったばかりなのだそうだ。
岡山のお土産をそれぞれが持って来てくれてなんと有難いこと。
それなのにあやちゃんは部屋から一歩も出て来なかったのだ。
照れくささもあれば気まずい気持ちもあったのだろう。
どうしてそれを責められようかと思った。
もう一年以上も学校に行っていないのにみんなが気にかけてくれている。
その優しさをあやちゃんはどんな気持ちで受け止めたのだろう。
トンネルの出口は見えているはずだが蹲っている姿が見えた。
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