雲一つない晴天。湿度が低く風がとても爽やかだった。
「さつき晴れ」と云いたいところだが
それは元来梅雨の晴れ間の事を指すのだそうだ。
しかし最近では「ごがつ晴れ」とも云うようになって
テレビのアナウンサーでさえ使うようになった。
日本語の進化だろうか。良いのやら悪いのやら判断に難しい。
職場にお客さんが「破竹」をたくさん持って来てくれた。
今朝獲れだろうか。見た目はとても新鮮で皮も剥いでくれている。
茹でてくれていたらこの上なく有難いのだがそうも言えず
「大好きながよ」と満面の笑顔で頂戴した。
早目に帰って茹でなければと少しプレッシャーを感じる。
破竹は灰汁が少なく米ぬかを入れなくても良いのだそうだ。
「なんちゃあ、すぐに煮えるけん」とお客さんも言ってくれた。
その言葉を信じていつも通りに3時まで仕事をして帰宅する。
帰宅間際に義父が田んぼから帰って来たがまた直ぐに出掛けた。
仕事の報告や相談したい事があったのだが空振りである。
明日も田んぼだろうか。なんだかパニックになってしまいそうだ。
同僚は午後から通院で休み。幸い来客はなく助かったと云うべきか。
会社は自転車操業なのでペダルをこぎ続けていなければならない。
前途はそう明るくはないのだ。ついつい心細くなってしまう。
サニーマートで買い物をし4時に帰宅した。
破竹を数えたら15本もありとても食べ切れそうにない。
お向かいの奥さんに声を掛けたら喜んで貰ってくれて助かった。
早速大鍋に火を点けて破竹を茹でることかれこれ40分。
いつまで経っても箸が通らず堅いままであった。
もしかしたら朝獲れではなかったのかもしれない。
筍類は時間が経つほど堅くなると聞いたことがある。
お向かいの奥さんも困っているだろうなと思ったがもう仕方ない。
取り合えず味付けをして煮込んだがやはり堅くて食べられなかった。
ネットで検索したら新鮮な物なら10分茹でれば良いとある。
10分どころか40分だ。大好物の破竹なのに残念でならない。
娘の提案で明日天ぷらにしてみることになった。
何としても食べるぞと食い意地の張っている私なのである。
せっかく頂いた物をどうして無駄に出来ようか。
旬の物は美味しく頂く。破竹にだって命が宿っているのだもの。
夕暮れ間近、めいちゃんが騒いでいるので何事かと思えば
燕の巣から可愛らしい雛が顔を出していた。
先日残念ながら一羽が死んでしまったがもう大丈夫だろう。
今のところ三羽しか見えていないがもう一羽いるかもしれない。
まためいちゃんが見つけてくれるだろう。我が家の家族である。
この日記を書き始めたのは7時過ぎだったがもう8時を過ぎた。
日課ではあるがのめり込むように日々を綴っている。
書き終えると燃え尽きたようになる。そうして私の一日が終るのだ。
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