晴れのち曇り。爽やかな風が吹き過ごし易い一日だった。
明日は雨らしく夕方には黒い雲に覆われてしまう。
数日前に燕の雛が孵化したようだったが
今日はそのうちの一羽が巣の下に落ちていた。
まだ生まれたばかりで自力で巣から這い出したとは思えない。
他の鳥の仕業かもしれないが以前にもよくあったことで
親鳥が間引きをしたのではないかと思われる。
厳しい子育てで強く逞しく育つ見込みのない子は捨てられてしまうのだ。
残酷なようにも思えるがそれが自然界を生きる燕の掟であろう。
めいちゃんが見つけて夫が直ぐに巣に戻してみたが駄目だった。
しばらくするとまた落ちている。もう諦めた方が良さそうだ。
人間の手が触れてしまうと燕はよけいに嫌うらしい。
それは承知であったがどうして見捨てることが出来ようか。
とうとう亡骸となってしまった雛はまだ温もりがあった。
それが「いのち」でなくて何だろうと思う。
内科の通院日だったので7時半に家を出る。
予約制では無いので一刻も早く順番を取らねばならなかった。
それでも15番でかなり待たなければいけないようだ。
今日は特に混雑しており2時間待ちでやっと名前を呼ばれた。
O先生の優しい笑顔。それだけで待った甲斐がある。
家ではずっと高かった血圧も正常値になっていた。
こればかりは不思議でならない。他の医師では高くなるのだ。
声はまだ少し嗄れているが会話が出来るので良しとする。
しつこい咳の原因はやはり喫煙としか考えられないそうだ。
それは自分でもよく承知しておりもう自業自得でしかなかった。
咳止めの薬を服用するよりも禁煙を目指すべきだろう。
「駄目だ出来ない」ではなく心掛けることが大切だと言われた。
再び禁煙外来に通ってみるのも得策であろう。
いつもの薬を処方してもらって近くの薬局へ行く。
血圧の薬、更年期障害の薬、抗不安薬、抗鬱薬、精神安定剤など。
60日分なので薬代は7千円を超えていた。
薬漬けの日々ではあるがおかげで元気にいられるのだろう。
薬局を出るともう11時前になっておりカーブスを諦める。
先週も休みだったので身体を動かしたい気持ちもあったが
それよりもお腹が空いて早く昼食を食べたかった。
ほか弁を買って帰る。もちろん大好きな「鶏そば」である。
午後は例の如くで2時までお昼寝。目覚めのなんと気怠いこと。
それでも気を取り直して短歌を三首書き終えた。
反応はいつもと変わらない。足るを知るべきだとひたすら思う。
夕飯は夫と二人レトルトカレーで済ませた。
娘達は庭でBBQである。もちろんお誘いはない。
焼き鳥だろうか、いい匂いが家の中まで漂って来ていた。
「これでいいよね」と夫と顔を見合わせ頷き合う。
娘達にとっては何よりも楽しい家族団らんであった。
気分がいい日もあれば酷く落ち込む日もある。
今日はきっと「いい日」だったのだろう。
欲を云えばきりがないのだ。足るを知るは最上の富である。
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