ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2024年04月22日(月) 妄想の果てに

一日中霧雨が降り止まず今も静かに辺りを潤している。

今朝まで知らなかったが「春霖」と呼ぶのだそうだ。

「菜種梅雨」は早春なのに対して仲春から晩春にかけて降る

春の長雨のことを云うらしい。「霖」(りん)は三日続けて雨が降ること。

日本語は奥深くてもっともっと学びたいものである。



うんざりとしていた週末を終えやっと月曜日となる。

職場で一仕事してから例の「日本緑茶センター」に電話してみた。

係の女性が親切に対応してくれたが発送した経由に着いては

納品書に記載されていたK社からの依頼だったらしい。

K社の担当の人に事情を説明してくれたのだが

お昼まで待っても連絡がなく私の方から電話を掛けざるを得なかった。

おそらく忙しくて後回しになっていたのだろう。


担当の人は男性で一瞬あの人ではないかと思ったが違うようだ。

親身になってくれ詳しく調べてくれたのだが

そのK社も横浜にあるP社から発注を受けたのだそうだ。

ネット通販のしくみは思っているよりも複雑なのだった。


そのP社には心当たりがあった。メールも届いており間違いない。

一週間程前に階段の手摺を注文してあったのだった。

納期が少し遅くなると連絡があったばかりである。


しかしそのP社がどうしてお茶を送って来たのだろう。

K社の担当の人が言うには他の人が注文した商品ではないかと。

何かの手違いがあり誤って発注したとしか思えないのだそうだ。

とにかくP社に問い合わすことになったのだが

電話では一切対応出来ないのだそうだ。メールしか手段がなかった。

届いていたメールに問い合わせフォームがありそこから送信する。

直ぐに返答があるだろうと夕方まで待ったがなしのつぶてであった。


夫には散々叱られる。「ネットで買物なんかするからだ」と

近くにホームセンターがあるのに行けば良かったのだと言う。

私もそうすれば良かったといくら後悔しても後の祭りである。



それよりも何よりも私がショックだったのはK社のことだった。

妄想が大きく膨らみてっきりあの人が勤めている会社だと思っていた。

昨日はストリートビューでK社の玄関まで行ったのだ。

スーツ姿のあの人が目に浮かび立派な社会人になったのだなと

どんなにか安堵し嬉しかったことだろう。

あの頃はまだ大学院生だったから尚更のことである。


地震見舞いでもラブレターでもなかったのだ。

おそらくもう私のことなど忘れているではないだろうか。

「馬鹿みたい、ほんとうに馬鹿みたいだ」とつくづく思った。

そうしたら可笑しくてたまらなくなって涙が出るほど笑ってしまう。



明日にはP社から返答があるだろう。

もし何もなければ通販サイトに相談出来るらしい。

26日には階段の手摺が届く予定であるが

首を長くして待っている何処かのお茶好きの人に届くのかもしれない。


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