ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2024年04月15日(月) 心配無用

曇り時々雨。ぽつぽつと春らしい優しい雨だった。

陽射しがないせいか少し肌寒く感じた。

全国的には気温が高くなり真夏日だった処もあったそうだ。

4月に真夏日などかつてあっただろうか。

異常気象、地球温暖化。今年の夏はいったいどうなるのだろう。


藤の花に雨。無風状態だったので揺れもせずひたすら雨に濡れている。

薄紫は母も私も好きな色でありなんだか切なくてならない。

うまく言葉に出来ないが胸に滴がこぼれ落ちて来るようであった。

受け止めなくてはと思う。どれほどの哀しみであってもだ。





昨日、中高時代の友人からメールが届いていたが

返信出来ずにいて今日に至った。

これまでも何度かメールがあったが一切返信をしていなかった。

言葉はとても悪いが彼女は空気が読めないのではないだろうか。

不愉快だと言ってはならないが私の心の領域に飛び込んでくる。

そうして過剰反応を繰り返し私のことを気遣おうとするのだった。

「心配無用」そんな一言を送信できればどんなにか楽だろうか。


昨日のメールは朝刊に私の短歌が掲載されていた件であり

「元気?大丈夫?」で始まっていた。

あの子のことを書いた短歌だったので尚更のことだろう。

決して暗い短歌ではなかったのだが彼女には伝わらなかったようだ。

友達だから助けてやらないとと思ったのなら余計なお世話である。

私がいったい何を求めていると云うのだろうか。

私はただあの子のことを書き残して置きたかっただけなのだ。


このままではずるずるとまたメールが届くだろう。

なんとか阻止しなければと今日は思った。

けれどもはっきり言ってしまえば彼女を傷つけてしまう。

しばらく悩んだ末にとにかく元気でいること。

私は書きたいことを書いているのでどうかそっとしておいて欲しいと。

最後にこれまでの無礼を詫び感謝の気持ちを伝えた。


それで良かったのか今も悩み続けているが

決して後悔だけはするまいと思っている。


友達とはいったい何だろうと考えるきっかけにもなった。

子供のようにいつまでも仲良しこよしではいられないのだ。


青春時代を共に過ごした仲間ではあるが悩みを話したことはない。

どんなに辛いことがあっても涙を見せたこともなかった。

まして彼女に甘えることも頼ることもなかったのだ。

そう振り返ると私には真の友達などいなかったのかもしれない。


群れることを好まずいつも図書室の隅っこで詩を書いていた。

それは孤独でありそんな孤独が私に詩を書かせてくれたのだと思う。

独りぼっちが好きで寂しさが好きで切なさが好きな少女であった。


彼女からもうメールが届くことはないだろう。

だからと云って切れるような縁ではないと思っている。




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