ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2024年04月11日(木) 白き夢

曇り時々晴れ。夕方になり少しだけ雨が降った。

予報では5月並みの気温になると聞いていたが

風が強く吹き肌寒いほどだった。


小手毬を庭先に植えている家が多くあちらこちらで見かける。

白い紫陽花に似た大手毬もあるが私は小さいほうが好きだ。

花を千切ることはさすがに出来ないが手のひらに載せてみたくなる。

「小手毬の指先に散る白き夢」短歌ではなく俳句のつもりだが

二十歳を過ぎた頃だったか高知新聞の俳壇で入選したことがあった。

若い頃の感性は殆ど失われてしまった今となっては懐かしい句である。

恋多き頃のこと。「白き夢」とはいったい誰のことだったのだろう。




朝の道で商工会のS子ちゃんに会った。

S子ちゃんのほうが先に私を見つけてくれて思いっきり手を振ってくれる。

私も直ぐに気がつき千切れんばかりに手を振ったことだった。

フロントガラス越しに満面の笑顔が見えてとても嬉しい。

ああ好い朝だなと思う。朝からこんなに笑顔になれるなんて。

おかげでいつもは眠くなる朝の道がとても清々しく感じた。

明日も会えるだろうか。午前8時に四万十大橋である。



週一のリハビリの日だったので3時前に退社。

今日の療法士さんは息子と同年代に見えるM君であった。

私の担当になるのはまだ二回目だが会話が弾む。

「声がだいぶ出るようになりましたね」と言ってくれた。

それから煙草の話になり禁煙の話になり焼酎の話になる。

話しているうちに施術が終ってしまって少し物足りなかった。

わずか20分でもM君の腕や手はくたくただろうと思う。

療法士さんの仕事は思っているよりもずっと大変なのだった。


リハビリが終ると診察があり元気に足踏みをしながら診察室に行く。

医師が「ほほう!」と感嘆の声をあげ愉快でならない。

いつも親身になってくれて本当に有難いことである。

先日杖を忘れて出勤したことを話したらまた「ほほう!」であった。

完治の見込みはないのだとしても良い方向に向かっているのだろう。


薬局で骨粗しょう症の薬をもらったらもう5時になっていた。

その足で「ほっかほか亭」に走る。今夜はまた手抜きである。

今朝娘に相談したら夕飯は要らないから大丈夫と言ってくれたのだった。

夫にステーキ、私にはチキン南蛮を買って帰った。

おかずのみなのでとてもリーズナブルである。

お腹がぺこぺこだったので6時にはもう食べ終えていた。

食器洗いもしなくても良い。なんとも楽で嬉しくてならない。

ふと閃いたのは2週間ごとの手抜きであった。月に2回である。

診察のある日は遅くなるので娘に提案してみようと思う。


その娘であるが昼間重い物を持ったらしく腰を痛めたようだ。

軽いぎっくり腰だと思うが無理を承知でダンス教室へ出掛けて行った。

帰りに食料を買って来てそれから娘達の夕食となる。

あやちゃん娘婿もどんなにかお腹を空かせていることだろう。


娘がずっと家に居てくれると本当に助かる。

家の中も少しずつ片付けてくれて随分と整理整頓が進んでいる。

ずっと失業中とはいかないがついついそう願ってしまうのだった。

あやちゃんの為にもそのほうが良いのではと思う。

今は母と娘が向き合う時間が必要なのではないだろうか。



桜と同じように小手毬もやがて散る時が来るだろう。

季節は春から初夏に変わり溢れんばかりの光がだんだんと強くなる。

春は青く夏は白いのだ。眩しさに目を細めながらどんな夢を見るのだろう。








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