ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2024年04月09日(火) 長い人生のほんの一部分

雨上がりの爽やかな朝。風は北風だったようだ。

日中は快晴となりなんと清々しいこと。


職場のすぐ近くの空家に大木がそびえており

その木に絡みつくように藤の花がたくさん咲いていて

強い風に煽られながらゆらゆらとなびいているのが見えた。

おそらく観賞用に植えられた藤ではないのではと思う。

野生の藤があるのか定かではないが雄大な自然の姿に見える。

もう随分と昔から主なき家であった。その揺れる姿もせつないものだ。



今朝は職場に着くなり昨日貸し出した車がありおや?とおどろく。

8時には免許センターに着かなければいけないと言っていたので

道中無事であればもうとっくに着いている時間であった。

一時間ほどしてお客さんから電話があり友人と一緒とのこと。

友人の年齢は定かではないが送り迎えを引き受けてくれたのだそうだ。

それを聞きなんと安堵したことだろう。これでもう大丈夫である。

しかしもう90歳が近い高齢である。免許更新が出来たとしても

今後の運転のことを考えるとやはり心配は尽きないだろう。

中古車を購入してくれることになり準備はしているのだが

どうかそれが仇にならないことを祈るばかりである。


午前中に古くからの友人がタイヤ交換に来てくれた。

会うのは3年ぶりだろうか。ずいぶんと久しぶりであった。

高校生だった娘さんも大学生になっていると聞きおどろく。

3年なんて本当にあっという間のことである。

彼女は私より6歳年下だがそれなりに歳を重ねているのが見て取れる。


雑談をしているうちに孫の話になった。

話して良いものかと一瞬迷ったがあやちゃんのことを話してしまった。

そうしたらおどろいたことに彼女の娘さんも不登校だったのだそうだ。

辛かったこと悩んだことを打ち明けてくれて思いがけなかった。


長い人生のほんの一部分だと云う。それは本当に些細なことなのだ。

中学は殆ど行かなかったが高校に入学し今は大学生である。

とにかく温かく見守ってやるのが一番だと話してくれた。


この話をどれほど娘に聞かせてやりたかったことだろう。

しかし家に帰れば「禁句」となり何も話すことが出来なかった。


当のあやちゃんは今日も機嫌がよく笑顔でいてくれる。

夕飯は「チャーシュー丼」娘が目玉焼きをトッピングしていた。

「春雨の酢の物」も作っていたのでどうかな?と見ていたら

ちゅるちゅると美味しそうに食べてくれていて嬉しかった。


現実を嘆くことは何ひとつないのだと思う。

もうトンネルの出口は見えている。あと少しもう少しである。


 < 過去  INDEX  未来 >


anzu10 [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加