朝から快晴。気温も高くなりすっかり初夏の陽気となる。
我が家の庭先にはゼラニウム、バーベナ、金魚草と
殆ど手入れもしないのに健気に咲いてくれている。
以前にはアマリリスも咲いていたけれど今年も駄目かもしれない。
ある年から花芽が出なくなってしまったのだ。原因は分からない。
ご近所さんでは紫陽花が少し色づき始めている。
これから雨の季節が訪れるがどれほど心を和ませてくれることだろう。
午前中に図書館、買い物、カーブスと結構忙しい。
図書館では椎名誠の「大きな約束」を借りて来た。
本人は自分の事をいいかげんな作家とほざいているがとんでもない。
彼の私小説は今まで読んだ誰の作品よりも素晴らしく面白いと思う。
カーブスではやはり足の痛みがあり全力は出せなかったけれど
心地よく汗を流しすっきりと清々しく思った。
何事も気の持ちようなのだと改めて気づかされた。
午後は黒潮町の「あかつき館」へ林嗣夫さんの講演を聴きに行く。
「聴く」と言うよりも会いに行ったと言うべきだろうか。
とても温和な表情をした朗らかな方ですっかり一目惚れしてしまった。
もう87歳と高齢ではあるが声は溌溂としており説得力がある。
いろんな話を聴かせてもらったが最後の一言が印象的だった。
「朝陽を拝む人に敬意を表す」草木国土悉皆成仏である。
そうして詩には必ず希望がなければいけないことを教わった。
林先生以外にも新たな出会いがありとても貴重な時間となった。
特に思いがけなかったのは私の若い頃の詩のことを知っていて
「ずっと会いたかったです」と言ってくれた人が居たことだった。
同じ市内に住んでいる人なので親しくなれそうに思った。
私はずっと独りぼっちで詩を書いて来たけれど
もしかしたら仲間が出来るかもしれないと胸が膨らむようだった。
共に詩の話を出来るだけでどれほど救われることだろうか。
なんだか奇跡のようなひと時となり夢のようであった。
出会うべきして出会ったようなご縁があったのだろう。
人は輪廻転生を繰り返していると信じているが
今日出会った人達はみなとても懐かしく感じたのだった。
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