ぽつぽつと小雨が降っている。
一雨ごとに初夏らしくなっていくことだろう。
SNSのアカウントにしばらくログインが無い場合
そのアカウントは削除されるらしい。
まだ正式に決まった訳ではないようだが目の前が真っ暗になった。
それは死んだらもう何も残せないと云うこと。
私が確かに存在していたことも闇の中に消えてしまうのだろう。
短歌も詩も形見になればと思って書き続けて来たが
形見どころかお墓にもなれないのである。
私はそれほどまでに儚い存在なのだろうか。
後どのくらい生きられるのだろうかそればかり考えている。
午前中にカーブスへ行き良き気分転換となった。
足の痛みは相変わらずだけれど出来る範囲で頑張ってみる。
うっすらと汗を流しとても心地よく感じる。
困ったのは朝貼ったばかりの「ニコチネル」が剥がれてしまったこと。
どうやら汗などの水分に耐えられない物らしい。
一度剥がれてしまうともう皮膚にくっつかなくなってしまった。
土日は煙草を止めていたのでまあいいかなとそのまま過ごしていた。
離脱症状のレベルはゼロではないが僅かにあるようである。
それも正直に日誌に記しておかなければいけない。
自分が治療中である意識をもっと深めなければいけないとも思う。
軽はずみな行動は断じて許されないのだ。
あやちゃんがまだ夕食を食べていないようだ。
娘達もほったらかしにしているようで気になってしょうがない。
もしかしたら私と顔を合わすのが嫌なのかもしれないと思い
そっと声をかけたら「そうじゃないけん」と背中で応えてくれた。
娘達の方針はよく理解出来ないが「自由」にさせているのだろう。
しかしずっとこのままで良いのだろうかと老婆心が芽生えて来る。
あやちゃんがどんどん遠く離れていく。
私は追い駆けていくことがもう出来なくなった。
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