ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2023年05月08日(月) どうする子豚

夜明け前には強い風が唸るように吹いていて

雨雲を東へと追いやったのだろう。

夜が明けたら雨上がりの爽やかな青空が広がっていた。


連休のあいだ気分が鬱々と停滞気味であったせいか

月曜日が嬉しく浮き立つような気分で職場に向かう。


国道沿いの土手には茅の白い穂がちろちろと風に揺れていた。

四万十川は少し濁っていたがさらさらと雄大な流れである。

お遍路さんが三人軽快な足取りで歩いていた。

ああ日常が返って来たなと思う。私はそんな朝の道が好きでならない。





職場に着くなり子豚がずる賢く騒ぎ出す。

やはり思っていた通りだった。もう誰にも止めることが出来ない。

連休前に同僚から貰っていた煙草が10本程残っていた。

それを気が狂ったように吸いまくり午前中には空箱になる。

「我慢」の反動はとてつもなく大きいものだった。


その上に集中力が全く無くなり仕事が手に付かない。

そわそわと落ち着かず何度も喫煙所に向かった。

同僚もずっかり呆れ顔でお手上げ状態だったようだ。


明後日には禁煙外来である。もうこそ観念しなければと思う。

子豚も年貢の納め時なのだ。もっと自覚しなければいけない。


昼間の喫煙が祟り案の定今は悶え苦しんでいる。

娘夫婦が台所の換気扇の下で連れモクをしていた。

吸殻で良いから分けてもらえないかとその一言が言えない。

連休のあいだ我慢出来たのだからと自分を励ましている。

それにしても今夜が今までで一番苦しいのではないだろうか。


予定では明日が子豚に会える最後の日である。

しかし餌を断たれてしまったらその予定も叶わないだろう。

同僚がドラえもんになってくれる保障など在りはしない。

「どうする家康」ではないが「どうする子豚」になってしまいそうだ。


とにかく年貢を納めなければいけない。

いくら不作であっても納めなければいけないと昔から決まっている。

納められないと娘を売らなければいけなかったそうだ。

うちの娘はもう40を過ぎているので売れもしないだろう。


あれこれ考えていると気が変になりそうだ。

今夜はぐだぐだと書き殴るのも程々にした方が良さそうに思う。


さっさと寝るべし。おや?済みませんが済まして下さい。












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