2023年04月25日(火) |
もう誰も信じてはくれない |
冷たい雨の一日。最高気温が札幌とほぼ同じだったようだ。
気圧のせいか足の痛みが辛かったが穀物には恵みの雨になったことだろう。
この雨が上がればまた初夏の陽気が訪れるらしい。
晴耕雨読ではないけれど義父が工場に居てくれて随分と助かる。
しかし良いことばかりではなく朝から雷が落ちたりした。
義父の性格には慣れているつもりだがいささかショックであった。
娘とは言ってくれない。あくまでも私は事務員なのである。
ストレスだろうか苛々が治まらず子豚が顔を覗かせる。
「来るな、近寄るな」と言っても押しとどめることが出来なかった。
情けなさを通り越して嫌悪感が沸き起こって来る。
同僚は笑わなかった。憐みのこもった顔をして子豚を見ていた。
煙草は子豚にとって鎮静剤のような物であると改めて思い知る。
「今日こそは」言いつつまた嘘をついてしまった。
「明日こそは」と言ってももう誰も信じてはくれないだろう。
夕方には小降りになっていた雨がまた激しさを増してきた。
今朝SNSで発信した詩にコメントを届けてくれた方がいて
その方のこころに何か伝わるようなものがあったらしい。
昨年暮れに奥様を亡くされたばかりの方で
まだ悲しみも癒えず苦しい日々を送っているようだった。
私の詩は「いのち」を主題にしているものが多いので
さりげなくではあってもその方のこころに触れているのかもしれない。
それこそが私の本望であると言っても過言ではない。
詩はそれを書いた本人のものではなくあくまでも読者のものらしい。
詩を発信するということはそれを覚悟した上のことなのだろう。
読み手によっていかようにも解釈されるべきである。
毎朝午前4時のこと。どうしても書けない日もあるかもしれないが
私はたった一人の読者であっても書き続けていきたいと思っている。
いつかは最後の詩になるだろう。
私がこの世からいなくなっても誰かのこころに残り続けるような
詩を書きたいと思う。それこそが私の「いのち」なのだから。
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