煌々と輝く月を仰ぎつつ見えない星の名を呼んでいる
満ちた月が浮かぶ空は
思いがけないほどに明るく
あたり一面を照らしている
星には名があるのだそうだ
誰にも知られていないことを
嘆く夜もあるのだろうか
消えてしまうのではない
ただ見えなくなってしまう
月明りに寄り添う一粒の希望だ
昨夜の満月の名残で空は明るく星が見えなかった。
その「見えない」ことを表現したかったが上手くは書けない。
星を私に重ねているのが解るだろうか。
説明しなくては何も伝わらないのではないだろうかと思う。
そもそも私が一粒の希望だなんてあり得ないのではないか。
最高気温が20℃を超え4月中旬並みの暖かさとなった。
桜(ソメイヨシノ)が狂い咲きをした地域があったそうだ。
暖かいのは嬉しいけれど異常気象が気になるところである。
大きな地震が来るのではないかと不安になってしまう。
週末には東日本大震災から12年目になろうとしている。
今日は粗大ごみの収集日だったので空気清浄機を処分した。
長年私の部屋で使っていた物でもの凄い汚れだった。
すべて煙草の脂である。なんともおぞましい有り様であった。
優れ物の清浄機だったので片っ端から煙を吸っていたのだろう。
どんなにか苦しかったことだろう。その労をねぎらう。
ろくにフィルターの掃除もしてやらなかったことが悔やまれる。
そうしてまだ動けるのに捨てられる定だったのだ。
私はもう見たくもなかった。それが正直な気持ちである。
とにかくもう煙草には関わりたくない気持ちでいっぱいになっている。
けれども我が家では私の部屋が唯一の喫煙場所になっており
娘達の吸殻が捨ててもすぐにいっぱいになってしまうのだった。
電子煙草なので煙も脂も出ないのだが吸殻だけは残るのである。
その吸殻が曲者で在った。火を点ければちゃんと吸えるのだ。
娘はどうやらそのことを知らないようだった。
私はそんな誘惑と闘っている。もう決して火を点けてはいけない。
ある人が禁煙まで3ヶ月かかったらしい。
私もまだまだぬか喜びは出来ないかもしれない。
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