欲ばかりひとつきりでは足らなくてもっともっとと噛む指がある
満たされているはずだった
溢れているのは水だろうか
それは容易くこぼれ落ちる
分不相応なことを考えていた
まるで夢のようなことばかり
このままでは終われないと
いったい誰が決めたのだろう
指を嚙んでいる
その痛みが愛しい
子供の頃に流行っていた歌謡曲に「小指の思い出」があった。
「あなたが噛んだ小指が痛い」と歌い始めるのである。
子供心にも男の人が女の人の小指を噛んだことは分かった。
でもどうしてそんなことをするのだろうと不思議でならなかったのだ。
今朝の私の詩は自分で自分の指を噛んでいるのだけれど
それがいったいどうしたと問い詰めたくなってくる。
そうすることで何かが変わるのだろうか。
何よりもそんな姿を想像しただけで気持ちが悪くなってしまう。
「その痛みが愛しい」最後の一行はなんだかとてもいやらしい。
ううむ。ついにここまで落ちぶれたか。
どん底でもがき続けている。もう泥だらけになってしまった。
子豚も相変わらずである。もう書くまいと思ったが少しだけ記そう。
とにかく意志を強く持たなければいけないのだ。
職場で吸い続けている限り禁断症状は続くことだろう。
今も苦しくてならず禁煙パイポをひっきりなしに吸っている。
墓穴を掘ると云うより自分で自分の首を絞めているようだ。
それは指を噛むよりもオソロシイことではないだろうか。
決心はいくらでも出来る。また月曜日からが勝負だと思っている。
なんとしてもこの苦悩を乗り越えて見せよう。
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