ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2023年01月30日(月) 子豚の覚悟

空白に記す言葉が見つからず息ばかり在る私の窓辺


窓の外はしんしんと冬

その冷たさに触れながら

吐く息を確かめている



何を書けばいいのだろう

途方に暮れているけれど

まだ見失ってはいない



生きてさえいればと思う

命あってこその息だろう


空白を怖れはしない

それはきっと私の糧になる






やはりまともではないような気がするのだけれど

本当のところはどうなのだろう?

駄目なら駄目とはっきり言って欲しいが誰も言ってくれない。

だからこそ自分を信じなければいけないのだろう。

書くことに臆病になっている。それでも書かずにいられないのだ。



職場へと向かいながらとても複雑な気持ちになった。

二日我慢が出来たのだ。今日も我慢してみよう。

いくら目の前にあっても絶対に吸ってはならない。

禁煙には「3」が要なのだそうだ。3日、30日、3年と。

とにかく最初の3日を乗り越えたら禁断症状も楽になるらしい。


私の禁断症状が長引いているのは自業自得である。

シケモクを吸ったりと悪い行いをしているのだから当然の報いだろう。

苦しい苦しいと言いながら自分で墓穴を掘っている愚か者だった。



職場に着くなり喫煙所へ行ったら同僚がまた煙草を置いてある。

今日も5本。それが一日の配給なのだろう。

後ろめたさと罪悪感に駆られながらもつい火を点けてしまった。

誰も私を叱らない。殴ってくれれば良いのにとさえ思う。

これではいつまでたっても禁煙など出来るはずはなかった。


とうとう同僚に協力を頼んだ。明日からは一本も置かないと言う。

その言葉を信じるしかない。私も自分を試したくてならないのだ。



二人で煙草をふかしながら同僚が面白いことを言い出した。

シケモクを集めてほぐし紙巻煙草を作れば良いと言うのだった。

まるで戦時中の事のようであれは確か辞書の紙が最適だったはず。

もちろん冗談だったけれど考えたら愉快でならず笑いが止まらない。

「そこまでして吸うのか」と「馬鹿じゃないか」と言い合った。


話のついでに同僚にも禁煙を勧めたがすぐには無理だと言う。

なんでもカートン買いをしているそうでまだ沢山あるのだそうだ。

「私が手伝ってあげるから」とは言えなかった。


明日から3日間が勝負である。子豚ちゃんは断食をする覚悟なのだ。



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