厳しい残暑。暑さで有名な江川崎では猛暑日だったようだ。
「立秋」を待ちかねていたのに今度は「処暑」を待っている。
秋風が吹き始めるとなんとなく寂しくなってしまうのだけれど
それを求めているのだろうか。自分の心がふと解らなくなってしまう。
エアコンを一晩中点けっぱなしにしていたせいだろうか
今朝は目覚めるなり喉に違和感を感じていた。
寝冷えだろうとさほど気にもせずに山里の職場に向かったのだけれど
職場に着くなり義父が「大変なことになったぞ」と血相を変えて言う。
同僚ではないけれど同じ敷地内で鉄工所を経営しているK君が
コロナに感染したらしい。昨日判明したのだそうだ。
数日前から微熱があると言っていたけれど「まさか」と云うより
「やっぱり」と思う気持ちが強かった。
そうして一気に大きな不安に襲われてしまったのだった。
義父は一緒に溶接の仕事をしており私も事務所でしばらく語らっていた。
私は常にマスクを着用しているけれど義父もK君もしていない。
濃厚接触者には違いなくすっかりパニック状態になってしまう。
私は特に喉に違和感があったのでよけいに気になってしまったのだった。
義父が保健所に電話をしてどうすれば良いのか対処策を訊ねた。
そうしたら接触から5日間症状が出なければ大丈夫だと言う。
今日で4日目だったので後1日様子を見るようにと言われた。
会社の営業も通常通りで差支えないらしい。
けれどもどうしてすぐに平常心に戻れるだろうか。
まるで悪夢を見ているような気持ちになってしまう。
帰宅して家族に事情を話しマスク着用で家事をしていた。
これまでなんとしても家族を守りたいとどれほど願ったことだろう。
まさか自分がこれほどの危機に見舞われるとは思ってもいなかった。
幸い喉の違和感は夕方には薄れ今は殆ど感じなくなった。
明日までに発熱が無ければもう大丈夫かもしれない。
どれほど平穏無事を祈り続けていてもこんな日もある。
何事も試練だと口癖のように言っていてもさすがに参った1日だった。
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