2022年07月25日(月) |
蜩のその日暮らしの老いを知る |
快晴ではなかったけれど真夏らしい暑さとなる。
午後、太陽が雲に隠れた時に蜩(ひぐらし)の声を聴く。
その声は人それぞれだろうけど私には「しゃあ、しゃあ」と聴こえた。
声が空から降って来る。そうしてなんとなく切なくなる。
不思議なことに自分が何処から切り離されたような感じなのだ。
決して孤独ではないはずなのに独りぼっちになったような気がした。
「蜩のその日暮らしの老いを知る」拙い一句が出来たりする。
仕事が忙しく嬉しい悲鳴をあげていた。
一時間の残業となり帰宅してからも電話が鳴る。
私のケイタイは会社の電話を転送にしているので
日曜祭日以外はよく鳴ることが多い。
夕食時にも鳴る。入浴中にも鳴る。トイレに居ても鳴る時がある。
今朝は早朝6時過ぎに鳴り何事かと電話に出たら
お客さんが交通事故を起こしたとのこと。
幸い怪我は無かったけれど車はほぼ全損らしかった。
以前には夜明け前の4時過ぎに鳴りそれも驚いた。
新聞配達をしているお客さんの車の故障で処置を急ぐ。
まだ寝ていた義父を起こし駆けつけて対応したことだった。
そんなこんなで先日のauの通信障害には酷く戸惑ってしまう。
幸い緊急事態が無かったのが何よりに思った。
「転送」もそうだけれど便利な世の中であるだけに
どれほど頼りにしているか思い知らされたことだった。
夏休みになりめいちゃんから着信がある時もある。
「おばあちゃんタピオカドリンク買って来て」
それはとても嬉しい。何だって買ってやりたくなるのだった。
未だガラケーを使い続けているのは恥ずかしくもあるけれど
ポケットサイズなのが気に入っている。スマホは大き過ぎる。
最近では首からぶらさげるのが流行りらしいがそれも億劫だった。
まして年寄りには似合わない、ひどく滑稽な姿に思えてならない。
今夜はもう鳴らないだろうか。おとなしく眠って欲しいものだ。
アラームは午前四時。そうして私の一日が始まる。
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