ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2022年07月18日(月) 命をかける程に

薄曇り。朝の涼しさもつかの間のこと日中はかなり蒸し暑くなる。

大量の洗濯物が乾燥機に入りきらずいちかばちかと

外に干していたら思いがけずによく乾いていて嬉しかった。

たかが洗濯物に一喜一憂するのも可笑しいことだけれど

私にとっては重要なことで乾かないとがっくりと落ち込んでしまうのだ。

些細なことがストレスになる。そんな自分にうんざりしてしまう。



朝のうちに同人誌へ掲載してもらう短歌をメール送信する。

全部で16首。相変わらずの愚作ばかりで反応が怖くてならない。

詩はいっさい受け付けないと言われており短歌だけが頼りだった。

その短歌も見捨てられたらもう私の居場所は無いに等しい。

いずれ破門もあり得ることで常に覚悟が必要であった。

身の程を知り自ずから退くことも考えてはいるけれど

とにかくしがみつくこを選ぶ。それは命がけの行為でもあった。

気がつけば認められないことに慣れてしまっている。

仲間も誰一人いない。なんと孤独なことだろうと惨めにもなる。

被害妄想気味にもなり自分は虐められているようにも感じるのだった。



俳人の杉田久女は高浜虚子の「ホトトギス」を突然に追放された。

それでも俳句を諦めずに書き続けていたらしい。

けれどもそれを発表する場を失いどれほど苦しかったことだろう。

経済的な理由も在り句集を発刊することも叶わなかった。


ついに精神を病み戦後の精神病院でほぼ餓死の栄養失調で亡くなっている。

戦後の最悪の食糧難は今では考えられない程に深刻だったのだ。

まさに命がけで俳句と向き合った壮絶な人生だったのだと思う。


今回、田辺聖子の「花ごろもぬぐやまつわる」を読了し

深い感動と言葉に出来ないような哀切を感じずにいられなかった。


明日は我が身とまでは云えないまでも

私も命がけで立ち向かっていかなければならない。


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