曇り時々晴れ。陽射しはあったけれど風がとても冷たかった。
阪神淡路大震災から27年目の朝。
神戸在住の若者たちが震災の記憶を風化させまいと
街頭インタビューをしている映像が流れていたけれど
「思い出したくない」と応える事を拒否する人が多かった。
それだけ震災の傷跡が根強く残っているのだろう。
決して忘れられない事だからこそ口に出来ないことなのだと思う。
神戸の街は復興しているように見えるけれど未だ傷跡は癒えていない。
某SNSでは今朝も「素敵な一日を過ごしましょう」と言う。
もちろん阪神忌に対しては一言も触れることはなかった。
そんな人達が溢れていることに私のストレスはまた増加する。
顔も本名も年齢も居住地も分からないことがそれに拍車をかける。
昔Rが言った「どこの馬の骨だか分からない」その言葉を思い出した。
Rはどうしているのだろう。無性に声が聴きたくてたまらない。
音信不通になってからもう10年が近くなった。
歳を重ねるごとにネット空間での出会いに臆病になっている。
信頼できる人はほんの一握りに過ぎない。
浅く広くが理想なのかもしれないけれどそれが上手く出来ない。
だからと言って深く親密になることを避けようとしている。
そこまでは許すけれどここからは許さない。
そんな境界線を引かなければいけないのだと思うこともある。
所詮私も「馬の骨」なのだ。
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