氷点下の朝。曇りのち晴れて穏やかな冬日和となる。
夜明け前いつものように短歌のようなもの詩のようなものを
某SNSに書き込んだのだけれど
すぐに反応してくれた方から「冬の声とはどんな声でしょう?」と
質問を受けた。それは素朴な質問だったのかもしれないけれど
私は素直に受け止められずそれを「指摘」だと思い込んでしまった。
拙さ未熟さに対する「責め」のように感じたのだった。
そうしてこの歳になってもこの有り様だとつい嘆いしてしまったのだ。
劣等感が強いくせにプライドが高い。その心理状態が測りかねる。
私はいったい何を求めているのだろう。それさえも解らなかった。
確かに冬の声など聴こえないのかもしれない。
けれども感じることは出来る。しんしんと深い情景が浮かぶ。
それは叫び声かもしれないし吐息のような呟きかもしれない。
愚かな事だと分かっていてもそれを伝えたかったのだ。
嘆きもあれば焦りもあり身の置き所に戸惑いながらも
書くことを諦めはしないと強く思った出来事だった。
一生無名でいる覚悟はすでに出来ている。
死ぬまで雑草であるのも私らしい生き方なのではないだろうか。
とことん踏まれてみよう。それでこそ生きたかいがあるというもの。
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