時おり小雪に姿を変えながら時雨降る一日。
日中の気温も5℃ほど。まさに真冬の寒さであった。
強い冬型の気圧配置になっており雪国の過酷さを気遣う。
雪には慣れているだろうけれど毎日の除雪作業は大変な苦労だと思う。
今日も一時間程の残業を終え帰宅したら年金機構から封書が届いていた。
12月で65歳になったので2月からの支給額が決まったらしい。
わくわくしながら封を切ったけれどその少なさに愕然とする。
年間80万に満たず一瞬目を疑ったのは言うまでもない。
おまけにじいちゃんの支給額は減額になるのだそうだ。
妻が満額支給になると夫は減額とは納得がいかないけれど
お国の方針でそう決まっているらしい。
一気に老後の不安が襲って来る。これでは暮しが成り立つはずがない。
やはり私は死ぬまで働き続けねばいけないのだろうか。
「なんとかなるさ」と楽天家のじいちゃんは笑い飛ばしている。
せめて家業の海苔養殖が順調ならば蓄えも出来るだろうけれど
昨年に引き続き今年も不作の兆しが強く圧し掛かっている。
前途はとても暗い。だからと言って嘆いても何も変わらないのだ。
とにかく私が働いているうちはなんとかなるだろう。
先のことはその時になってから考えるべきなのだろうと思う。
年末に買った宝くじは亡き父の仏壇に添えたままにしている。
結果を知るのが恐いのでしばらくそのままにしておこうと思う。
父も決して助けてはくれないと思うのだ。
「きっと乗り越えられる」大きな試練を与えてくれているのだろう。
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