2021年04月06日(火) |
きっと叶えてあげたい |
今朝はずいぶんと肌寒く感じる。
それが平年並みの気温だと知りおどろいたことだった。
もうすっかり春だと暖かさに慣れていたのだろう。
日中もあまり気温が上がらず時おり霧のような雨が降る。
昨夜は遅くまで義父が病院にいてくれてとても助かった。
そうして母の不整脈の原因が持病の心臓発作ではなかったことを知る。
県立病院へ行くのを躊躇っていたら本当に手遅れになるところだった。
「胆管炎」だそうで胆管に結石が詰まって心臓に負担をかけていたらしい。
その石さえ取り除けば命に関わるような病気ではないのだと言う。
父もおどろいていたけれど私もキツネにつままれたような気分だった。
すぐに治療を始めて一週間ほどで退院できるのだそう。
おかげで昨日の切羽詰まった緊迫感もすぐに薄れていった。
母の死を覚悟までしていたことがまるで嘘のように思える。
その上に15分だけの面会を許され母に会うことも叶った。
母は自分が何処に居るのかすっかり分からなくなっていて
「まあ遠いところを来てくれたの」ととても喜んでくれた。
「仕事の帰りよ」と言うとやっと理解したようだった。
コロナ禍の事でまさか面会が叶うとは思ってもいなかった。
コロナ患者も受け入れている病院なのに面会禁止ではないのだそう。
母が少しでも安心するように「すぐに帰れるよ」と伝える。
母はとてもほっとしたように微笑みを返してくれた。
病院の外に出ると真っ白いツツジがとてもきれいに咲いていて
母に見せてあげたいなと思った。きっときっとそれを叶えてあげたい。
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