ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2021年03月25日(木) ゆびきりげんまん

雨のち晴れ。午後には暖かな陽射しが降り注ぐ。

雨はまさに「桜雨」いかにも春らしい優しい雨だった。

しっとりと濡れた花びらにはかすかにせつなさが匂う。

胸を熱くするにはいささか歳を取り過ぎてしまったけれど

時おりふっとまだ「おんな」なのだろうかと思う時がある。



今朝はどうしたわけかひどく苛々してしょうがなかった。

めいちゃんの朝の支度が遅く車に乗って20分も待つ。

遅刻しても誰も咎めはしないのに何を急いでいたのだろう。

ついつい「もう限界」と声をあげてしまっていた。


「おばあちゃんちこくするの?」めいちゃんの心配そうな声で

やっと我に返っていた。「だいじょうぶよ」と笑顔で応える。

冷静になってみればめいちゃんと保育園に行けるのも今日と明日。

待ち時間がどうしたというのだろう。大切なひと時ではないのか。


小雨の降る中ふたりで傘を差した。門をくぐっためいちゃんが

一瞬振り向いて手を振ってくれる。私の胸はとても熱くなっていた。


めいちゃん。明日もおばあちゃんと一緒に行こうね。

ゆびきりげんまんしようね。

だいすきなめいちゃんへ。おばあちゃんより。


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