2020年12月12日(土) |
なんとしても守りたい |
暖冬を思わすような陽気もあと2日ほどだろうか。
来週の火曜日には一気に真冬並みの気温になるとのこと。
暖かな陽射しを惜しむように過ごすばかりであった。
午前中は川仕事へ。朝陽がきらきらと川面に射してまぶしい。
身体を動かしていると薄っすらと汗をかく。
すっぽりと被っていた頬かぶりを脱ぎ捨てて川風に吹かれる。
なんと心地よい風だろう。ほんのりと潮の香りがしていた。
年内の川仕事は今日でお終い。明日の予定だったけれど
じいちゃんが昨日ひとりで作業をしてくれたのだった。
「おまえも日曜日は休みたいだろう」と優しさが心に沁みる。
いつもなら孫たちのお友達が遊びに来てくれる土曜日の午後。
今日は呼ぶ声も聴こえずひっそりと静かだった。
もしかしたら私が山里へ仕事に行っているせいかもしれないと
思い過ごしかもしれないけれどそんな心配もあった。
今日は全国で3千人を超す過去最多の感染者。
高知県も27人とこれも最多を記録する。
そのうち4人が山里の人だと情報が入って愕然とするばかり。
治まるどころかどんどん拡がっているのだった。
小さな山村でクラスターが発生していると言っても過言ではないだろう。
恐怖心と不安はつのるばかりで出来ることならば仕事を休みたい。
けれども師走の繁忙期にどうしてそんなことが出来ようか。
命がけの綱渡りだとしても立ち向かって行くしかないだろう。
家族がみんな心配している。そんな家族をなんとしても守りたい。
最前線で闘っている医療従事者の気持ちが痛いほどにわかる。
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