二十四節気の「処暑」夏の後姿が見える頃。
朝風にふと秋の気配を感じたけれど日中はまだまだ厳しい残暑。
ゆっくりと夏が退いていくのだろう。それは少しせつなくて
むかし「しりぞくのかきみは」と詩を書いたことを今も忘れられない。
ずっとステイホームを貫いて来たけれど
今日はぶらりと気の向くままにドライブへ行ってみる。
西へ行くのか東へ行くのかも決めていなかったけれど
じいちゃんの提案で四万十川をさかのぼり江川崎まで
道の駅「よって西土佐」で田舎寿司などを買い車中で昼食。
十和方面に向かいながら木陰をさがし車を停めたのだけれど
なんとそこは墓地の前であった。「まあいいか」と笑い合う。
食べ終わると「どうもおじゃましました」と言ってそれも愉快。
江川崎は私の生まれ故郷でありいつ来ても懐かしい土地。
昔の面影を探すように散策をしてみたかったけれど
あまりの暑さに諦めてしまった。子供の頃の通学路
古びた小さな橋だけはちゃんと見ることが出来て良かった。
道の駅「とうわ」はほぼ満車状態ですごい人だった。
密に飛び込む勇気もなく「すごいね」と言いつつ通り過ぎる。
誰もがもう自粛の限界なのだろうと思わずにいられない。
そう言う私たちも出掛けて来てしまったのだもの。
十和から四万十町窪川経由で家路についたのだけれど
私は助手席で睡魔におそわれずっと眠ってばかりだった。
家に帰り着いても眠くて夕方までずっと寝ていた。
柏島へ海水浴に行っていた娘たちが帰って来て
「夕飯はいらない」と言う。これ幸いとすっかり怠ける。
秋刀魚を焼いて胡瓜の酢の物でじいちゃんとふたりきりの夕食。
孫たちも海水浴で疲れたのだろうかはしゃぎ声も聴こえない。
静かな夜にまるで宿題のようにこれを記す。
いっぱい寝たのにまた眠くなってしまった。
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