ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2020年08月21日(金) アイタクナッタラアイニイク

最高気温が35℃ほど。少しずつ猛暑が和らいでいるようだ。

明日は久しぶりに雨の予報。夏が一気に退くのかもしれない。


山里では稲刈りの第二段、麦わら帽子を被った義父が

慌ただしく準備をして勇ましく出掛けて行く。

昼食も食べる暇がないとのこと。せめて菓子パンでもと思ったけれど

間に合わなかった。早めに買って来ておいたら良かったものを。



事務所に来客があり母の事を語り合う。

孫たちがお世話になっている小児科のお医者様。

同じ病院内に母の施設があるので昨日面会に行ってくれたそう。


母の様子が尋常ではないと。認知症が進んでいるようだと。

そうして家族の面会が殆どないのではと少し責める口調だった。

弁解するつもりではないけれど先日美容院へ連れて行ったこと

母はとてもしっかりとしていて会話もちゃんと通じたこと。

決してほったらかしにしているのではないことを伝えたかった。


本来ならもっと足しげく会いに行ってあげるべきなのだろう。

けれども今の私にはとてもそんな余裕がなかった。


責められるのは辛いものだ。これ以上の親不孝はないのだろう。

けれども母はきっと分かってくれていると信じたい。


義務として無理に母に会いに行くつもりはない。

会いたくなったら会いに行く。恋しくなったらきっと会いに行く。


ふと母と生き別れていた少女時代の事を思い出していた。

あの頃の私はもう一生母には会えないだろうと思っていたのだ。


母の植えた百日紅の花がゆらりゆらりと風に揺れる午後のこと。


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