2020年07月08日(水) |
「ばいばい」きっとまたね |
午前3時頃だったろうか激しい雷雨に目を覚ます。
ざわざわと恐怖心がつのりただただ「こわい」と思った。
夜が明けると小雨になっていて救われたように安堵する。
しかし強い雨雲は帯をなして日本列島を覆っていて
今日は岐阜に被害をもたらしたことを知る。
被災された方々を思うとこころがずきずきと痛んでならない。
それでも日常の事が待っている。「ふつう」に暮らさなければと思うばかり。
仕事を少し早めに終わらせてもらって母の施設へ。
6月分の支払いを済ませケアマネさんと話していたら
なんと少しの間なら面会が叶うとのこと。
まだ無理だろうと思っていただけに思いがけず涙が出そうになる。
面会室でアクリル板越しだったけれどやっと母に会う事が出来た。
わずかな時間だったけれどずいぶんとたくさん話したように思う。
母らしく仕事の話ばかり。ふと忘れてしまえば良いのにと思うほど。
心配をかけてはいけないと「大丈夫よ」と何度言ったことだろう。
母の手を握りしめてあげたかった。頭を撫でてあげたかった。
けれども母に決して触れてはいけないのだそうだ。
車椅子で部屋に戻る母に「ばいばい」と手を振る。
母もまるで小さな子供のように手を振って応えてくれた。
今生の別れでもないのにどうしてこんなに辛いのだろうかと思う。
昨夜私が会いたがっていたのはやはり母だったのだ。
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