2020年07月07日(火) |
会いたいひとは誰だろう |
高知県西部は小雨が降ったりやんだり。
九州に比べればなんと恵まれていることだろう。
心苦しさはつのるけれども天に感謝するべきなのだろうか。
二十四節気の「小暑」暦の上では本格的な夏となる。
一年前の今日はちょうど日曜日で母の生まれ故郷に行っていた。
あの荒れ果てた家に咲き誇っていた紫陽花の花を思い出す。
もう盛りを過ぎたけれど今年もきっと咲いていることだろう。
母を連れて行ってあげたかった。その想いは今も変わらない。
けれどもあの日それがもう叶わないと思ったことも忘れてはいない。
母が帰る日は母が土に還る時だ。そう母と約束をしている。
七夕でもありラジオからはドリカムの「7月7日晴れ」が流れる。
若き日のようにセンチメンタルに浸ることもなかったけれど
ふとせつなさが込み上げて来て涙が出そうになる。
会いたいひとは誰だろう。小粒の雨に問うてみる。
保育園から帰っためいちゃんが「おりひめさま」を描くのだと言って
タブレットを手に「けんさくして」と娘にせがんでいた。
そんな微笑ましさに笑顔がこぼれおちる夕暮れ時のこと。
雨雲の上には天の川が流れていることだろう。
一年に一度だものきっとふたりは会えるでしょう。
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