2020年07月06日(月) |
ふつうにしていればいいよ |
午前中には強く降っていた雨も午後には小雨となる。
ほっとして良いものか。九州は各地で大変なことになっている時に。
折りしもあの西日本豪雨から二年が経たという今日と言う日だった。
ひとは自然の猛威には逆らえず為すすべもない現実。
これでもかこれでもかとなんと容赦ないことだろう。
大きな災害があるたびに心が締め付けられるように痛むばかり。
ふとRのことを思い出した。音信不通になってもう10年が近い。
東日本大震災の時にRが言ってくれた言葉が今も忘れらない。
すっかり平常心を保てなくなって取り乱すばかりだった私に
「ふつうにしていればいいよ」と言ってくれたのだった。
朝起きてご飯を食べて仕事に行って買物をして夜になれば寝て
嬉しい事があれば笑顔になって微笑んでも良いのだと言う。
その言葉にどれほど救われたことだろう。
どんなに心が痛んでいても「ふつう」に暮らすことが出来るのだ。
そうしてそんな「ふつう」がどれほどありがたいことかを思い知る。
心苦しさはあっても自分には与えられている日常があるのだった。
Rと最後に話した日は彼の誕生日だった。
風邪で寝込んでいると言ってとても不機嫌だったことを憶えている。
Rは親友だった。それ以外には考えられない存在だった。
その日を最後に縁が切れる。切れたとしか思えない歳月が流れたのだ。
私は何があっても「ふつう」にしていますよ。
今は家族も6人になって幸せに暮らしていますよ。
孫も3人。すっかりおばあちゃんになりました。
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