2019年12月11日(水) |
せつなくて優しくて穏やかな午後 |
曇り日。日中は暖かくなる予報だったけれど
やはり陽射しがないと肌寒く感じるものだ。
冬のおひさまのありがたさをつくづくと感じる。
仕事が早めに終われたのでやっと母のところへ。
午後から入浴があったそうでベッドで寛いでいた。
とても気持ち良かったと嬉しそうにしていた。
もう独りでの入浴は無理になってしまって
ヘルパーさんの介助がほんとうにありがたい。
腰の痛みはまだ続いており可哀想でならないけれど
歩行器をついて歩く時はまったく痛くないと言うこと。
寝たきりにならないようになるべく歩かせてくれているようだ。
皆さんとても親身に介護してくれていてただただ感謝しかない。
帰り際にホールに居た車椅子の老女と少し話をした。
いつも私の顔を見るたびに微笑んでくれる穏やかなひと。
手を握るととても冷たかったのでしばらくさすっていた。
少し認知症のようだけれどちゃんと会話が出来て嬉しかった。
「また来るね」と言うと「楽しみにしているから」と言ってくれる。
なんだか母がふたりいるような気がして胸が熱くなる。
もっともっとふれあいたいと心からそう思った。
ホールの窓から老女が手を振って見送ってくれる。
ふっと涙があふれてきた。せつなくて優しくて穏やかな午後のこと。
|