2019年07月17日(水) |
空がだんだん青くなる |
梅雨雲をかきわけるようにしながら青空が見えている。
朝陽がきらきらとあたり一面を包み込んでいる。
そんな朝の光景がまるで贈り物のように届く朝のこと。
昨日退院の許可が下りたじいちゃんを迎えに行くはずの朝だった。
けれども昨夜容態が急変してしまって緊急手術となる。
すっかり元気になって完治したものと思っていただけに
それはまるで寝耳に水のような出来事だった。
幸い手術は成功し命は取り留めたものの
まだ油断のできない状態であることを告げられる。
気をしっかりと持たなければと言い聞かせているけれど
なんだか真っ暗な落とし穴の中にいるような気分である。
きっと大丈夫だと信じることは容易いことかもしれないけれど
この心細さはどうしようもなく重くのしかかってくる。
書くことで救われるかもしれないとこれを記し始めた。
少しずつだけれどとにかく希望をと思えるようになる。
空がだんだん青くなる。そんな空を受け止めてあげなくてどうする。
追記:夕暮れ時に
今朝よりも少し落ち着いてきた。
孫たちの声を聴いているとふっと笑みがこぼれる。
じいちゃんにも聴かせてあげられたらどんなに良いだろうか。
昼間、ICUから一般病室に移った。
もう危険な状態を脱したのだろうと安堵するも
術後の傷跡が痛んでおり鎮痛剤の投与があった。
顔を歪めて辛そうなじいちゃんを見ていると私も辛い。
せめて今夜一晩でも付き添ってあげれば良かったけれど
昨夜一睡もしておらずこれでは自分の身体が持たないと判断する。
どうしようもなく完全看護の病院に甘えさせてもらった。
「帰るよ」とじいちゃんに声をかけたら
薄っすらと目を開けて頷いてくれたのが救いだった。
とにかく今夜は眠ろうと思う。
そうしてあした笑顔で会いに行ける自分になりたい。
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