2019年07月15日(月) |
笑顔がこころに沁みる |
青空が嬉しくって鼻歌をうたいながら洗濯物を干す朝。
けれどもやはり梅雨時のこと、またすぐに雨になってしまった。
空をうらんだりはしない。ありのままの空が好きだもの。
「海の日」ひと昔前の私なら海に会いに行っていたことだろう。
裸足になって波打ち際を歩いた。それも私だったのだろうか。
どんなに老いてもそんな若き日があったことを忘れたりはしない。
コインランドリーと買物に行く前に母を訪ねる。
バナナを届けたらまた子供のように大喜びしてくれた。
母の笑顔のためだったらなんだって出来るような気がする。
心から母に会いたいと思えるようになった自分が嬉しい。
じいちゃんが入院していることはあえて話さなかった。
「みんな元気だよ」って言うと「それは良かった」と微笑む母。
母の為だったら嘘だってつこう。施設に入居していることさえ知らない。
そんな嘘がどうして罪になるだろうと自分に言い聞かす。
ふっかふかに乾いた洗濯物。買物を済ませてから帰宅して
今度はじいちゃんの病院へ向かう。
もしかしたら明日退院になるかもしれないので
お気に入りのズボンとポロシャツを持って行く。
病院内のローソンに行ったらじいちゃんの大好きなカツ丼があった。
食べさせてあげたくてたまらなくなってついつい買ってしまう。
カツ丼はさすがに駄目だと言われた。
病院の昼食を食べないのはこの上なく無礼な事だと言う。
ほんにその通り。じいちゃんの優しさを垣間見たような出来事。
明日のCT検査は午後になるかもしれないとのこと。
そうなれば退院は明後日になるかもしれない。
どうかどうか順調に完治していますように。
「また明日ね」と帰る。「おう、また明日な」笑顔が心に沁みる。
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