霧のような雨が少しだけ降る。
台風の影響で今週は雨ばかりになりそうだ。
処暑も近くなりこのまま夏が遠のいてしまうのかと思うと
なんだかふっとさびしさを感じてしまう。
お昼過ぎに隣町まで集金に行ってその足で母のアパートへ。
入院に必要な物はリュックに詰めたまま置いてあって
「慣れている」と言っていた母の言葉を思い出して苦笑い。
おかげで慌てずに済みすぐに病院へ向かう事が出来た。
母は口をぽかんと開けて気持ちよさそうに寝ていた。
声をかけても目を覚まさず、そっとしておくことに。
看護師さんがたくさんの書類を持って来てサインをしたり。
続柄「娘」と何回も書く。ああやはり娘なのだと改めて思う。
救急病院なので長い入院は出来ないとの事。
転院先は以前からの掛かりつけの病院に決めてその手続きも。
母が目を覚ましたけれどすぐに検査がありベッドのまま運ばれていく。
何か言いたそうな母に「辛抱するのよ」と一言しか言えなかった。
複雑な気持ちはつのるばかりだけれど、とにかく前へと思う。
きっと道は開ける。ながいながいトンネルを抜けた時のように。
帰宅すると今日も孫たちの笑顔。
いつもと変わらないことはこんなにもありがたいこと。
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