2017年08月29日(火) |
しっかり生きていますよ |
いつもと変わらない穏やかな朝に
いきなりのミサイル騒動。
すぐに通過したと速報があったものの
なんともざわざわと落ち着かない気分だった。
つい先日までは四国の上空をと予想されていて
市役所の緊急放送が毎日のように流れていたのだった。
「非難をしてください」と言われてもいったいどこに
非難をすれば良いのだろうとずっと不安に思っていた。
さいわいコースが随分と離れてしまったけれど
エリアメールの鳴り響いた地域の人達はどんなに不安だったことか。
一度きりとは限らないこと。とても他人事には思えない出来事だった。
いつもと変わらないことがどんなにありがたいことかとつくづく思う。
深夜、夢の中で白装束を着て山道を歩いていた。
あちらこちらにお地蔵さんが。頭のないお地蔵さんを見つけて
なんとも哀れに思い手を合わしていた。
夢だとわかっていてもなんともリアルな描写。
そうしてはっと目が覚めた。ああ、そうだった今日が命日。
とても縁の深かったとあるお遍路さんが自ら命を絶ってしまった日。
きっと思い出して欲しかったのだろう。何か伝えたかったのだろう。
最後にあった日を懐かしく思い出す。その三日後に彼は死んだ。
私は遺骨を拾った。なんとも言葉に出来ないほどの悲しい記憶。
私はしっかり生きていますよ。天に向かって大声で叫びたい夜だった。
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