雨音を聴きながらとろりんとろりんと過ごす。 時折それはどしゃ降りになって心をざわつかせた。
お昼に玉子を茹でておいて午後からおでんを作る。 一番好きな餅巾着を上に乗せてとろ火でことことと煮込む。 家中におでんの匂いが漂う。それがとても幸せに思えた。
一時間ほど煮込んでから茶の間の炬燵にもぐり込む。 夫がワオワオで映画を観ていたのだけれど それがなんとも残虐な映画で目を覆いたくなった。 たくさんの人があっけなく次々と死んでいく。 観たくなければ寝れば良いと夫は言ったけれど 逃げ出したい気持ちのまま最後まで観てしまった。
大震災から一年と8ヶ月の今日のこと。 たかがテレビとはいえもっと配慮が必要ではないかと思った。 それは常日頃から思っていること。 心がほっとするようなあたたかな映像を求めてやまない。
雨がやんだ。そうしてほんの少し陽射しも見え始める。 今日は無理かもと諦めていたけれど散歩に行くことが出来て良かった。
雨上がりの散歩道はきらきらと眩しい。 気がつけば土手の緑も雀色に変わりつつあるけれど 老い始めたススキの穂が生きているよと輝いていた。
さあ、おでんの時間。大相撲を観ながらふはふはと美味しかった。 餅巾着をいちばん先に食べてハンペンと大根、さつま揚げを食べて 最後に玉子を食べる。よく滲みていて最高のごちそうだった。
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