小春日和と呼ぶにはまだ少し早いのだろうか。 やわらかな陽射しにすっぽりとつつまれてとても暖かな一日だった。
こんな日はむしょうに歩きたくなって いつもの散歩道から足を延ばしてほんの少しだけ遠くに行ってみる。 最初は元気溌剌だったあんずがすっかり亀歩きになったり 私も息切れがし始めてふうふうはあはあとふたりで歩く。
けれどもうっすらと汗をかいてなんとも心地よい散歩だった。 河川敷から土手に上がると川風がほめてくれるように吹いてくる。
いっぱい頑張ったねとあんずの頭を撫でる。 また明日も今日の道を行ってみようねと約束をした。
大橋を渡るお遍路さんが見えた。 午後四時、近くには泊まる宿さえないことが気にかかる。 野宿ならお大師堂をおしえてあげれば良かったけれど、 追いかけて行くことも出来ずそっと後姿に手を合わす。
縁があるひともいれば縁のないひともいるけれど。 その姿を見られるだけでありがたいことだと思う。
西の空に傾きかけた太陽。夕陽に染まる川面が目に浮かんだ。
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