お天気は下り坂。午後からぽつぽつと雨が降り始めた。 一雨ごとに秋が深まり冬へと手を伸ばし始めることだろう。
山里のコスモスも盛りを過ぎ少しずつ散り始めたようだ。 春の桜の潔さとは違って秋の桜は哀しげに散っていく。
午後、思いがけずに娘達が山里まで遊びに来てくれた。 ひいおばあちゃんが大喜びしたのは言うまでもない。 何しろ生まれてすぐに一度会ったきりでそれっきりだったから。 仕事の手を休め綾菜を抱っこしていっぱい話しかけていた。 「アンパンマンの玩具を買ってあげるよ」 「あんみが出来るようになったらお靴も買ってあげるよ」 そんな光景を微笑ましく眺めながら、娘達に感謝するばかり。 母のこんなに嬉しそうな顔を見るのは初めてのように思った。 私はしょっちゅう会っているけれど、母もひ孫に会いたかった事だろう。
娘達を見送ってから私も帰路についた。 なんとも幸せな気分。いい日だったなあってすごく嬉しかった。
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