肌寒いままの曇り日。日暮れとともに雨が降り始めた。 農家の人達には恵みの雨となることだろう。 大根や白菜や萌え始めた緑がきっと喜んでいると思う。
息子が今日から五日間、高知市内で研修があり出掛けている。 その間は我が家から通うというので帰りを待っているところ。 これまでたまにふらっと帰って来ることはあったけれど、 五日もと聞いてなんだかそわそわと落ち着かない気分になった。 長距離の道中も心配でならず、どうか無事に帰ってきますように。
一気に母心が湧き出してきて、ほんの少し途惑っている母でもあった。
一時は仕事の事でとても悩んでいた息子。 そっと見守ることしか出来なかった父と母だったけれど、 息子は息子なりに必死になって闘ってきたのだとおもう。
父も母も「頑張れ!」とは決して言わなかったというのに。 おおきな山を一生懸命に乗り越えたのだと思う。
「おかえりなさい。お疲れさま」
今夜からしばらくはその言葉を伝えることが出来る。
息子が我が家に帰って来てくれる。それはほんとうにありがたいこと。
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