暑からず寒からず今がいちばん良い季節なのかもしれない。 青空にうろこ雲。秋らしい爽やかな空気がとても美味しく感じる。
早朝より少しだけ川仕事に行ってきた。 畑で言うと種まきのようなこと。 海苔網を漁場に張り後は緑の芽が出るのを待つばかり。 毎年のことだけれど不安な気持ちでいっぱいになる。 必ず芽が出るとは限らずすべて自然任せのことだった。
朝焼けの空から太陽が希望のように輝いて顔をのぞかす。 きっとうまくいく。そう信じなくては決して前には進めない。
午後三時。いつもより早めに散歩に出かけた。 絶好の散歩日和だものたくさん歩きたいなと思った。 お大師堂にお参りをしてから河川敷をしばらく歩く。 セイタカアワダチソウがその名の通り背高のっぽ。 嫌われ者の花だけれどその花は思いのほか可愛い。
ゆうらゆうら川面が静かに波打っている。 その中を突っ切るように川船が横切って行った。
ああなんて平和なのだろう。 まるで時間がとまってしまったように感じた。
「ほら、あんずもう少しよ」ふたりではあはあ言いながら坂道をあがる。
土手にあがると爽やかな風が波のようにゆれていた。
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