くもり時々雨。台風の影響だろうか強い南風が吹き荒れる。 職場の庭には今朝もたくさんの芙蓉の花が咲いてくれて。 風に負けまいと必死に木にしがみついているように見えた。 一日限りの花だけにとても憐れだけれどなんて健気なことだろう。
がんばれ。がんばれ。花を励ませば自分も不思議と元気が出てくる。
帰宅しての散歩道は今にも雨が降りそうな空模様だった。 ついつい急ぎ足になってしまいあんずの道草も今日はおあずけ。 早く帰ろうねとあんずに声をかけてからふっと気がついた。 土手の夏草の中から背伸びをするように若いススキの穂が見える。
まるで少年のようなススキだった。 風に吹かれながら澄ました顔で口笛を吹いているよう。 ボクはここにいるんだ。そっとしておいてよって言っているみたい。
夏の後姿を見送るようにちいさな秋が生まれてくる。
少年もやがておとなになるだろう。季節ごとの命を育みながら。
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