梅雨が明けてからもずっと不安定なお天気が続いていたけれど、 今日は初めてこれが夏の空だと思えるような青空になった。
空を仰ぐとくらくらとするような眩しい太陽。 なんだか動物のようにむくむくとしている雲。
職場の庭に咲く芙蓉の花がとても綺麗だった。 母がとても喜んでいる。こんなにたくさん咲いたのは初めてだと言う。
その母が先週あたりからまた足の痛みを訴えている。 以前に血管の手術をしたけれど、その時の症状がまた出ているようだ。 早目に病院へ行くようにとすすめているけれど、首を縦に振らない。 痛み止めの薬を飲んでは我慢しているようで心配でならなかった。
痛い痛いと聞くたびに代わってあげられたらどんなに良いだろうかと思う。 せめて分かち合える痛みなら母も少しは楽になれるだろうに。
気丈で溌剌としていた母もどうしようもなく老いていく。 それがとてもせつなくて、それがとても心細くてならなかった。
大丈夫よ。それが母の口癖だけれど、とても安心など出来ない。 老いていくのはしかたのないこと。ささやかな元気をといつも願っている。
タイムカードを押して帰ろうとする私に母が「ありがとうね」と言ってくれた。
「ありがとうね」と私も応える。なんだか涙が出そうな帰り道だった。
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