ここしばらく晴天が続いていたけれど。 また明日から梅雨空に戻ってしまうのだそうだ。 どうやら梅雨明けはもう少し先になってしまいそうだった。
朝の涼しいうちにとあんずを動物病院へ連れて行く。 クルマに乗るのをとても嫌がるのはいつものことで。 軽トラックの荷台になんとか乗せてやっと連れて行く。
病院でも尻込みをして怖がって暴れてばかり。 クルマに乗せられたら病院だとすっかり覚えているようだ。
看護師さんに無理やり押さえつけられて狂犬病の注射。 フィラリアの血液検査も異常なしで予防薬をもらってきた。
帰る時にはケロッとしていてげんきんなもの。 けれどもあんずの病院嫌いにはほんとに参ってしまう。
夕方の散歩の時間。今日はいつもの甘えた声が聞こえなかった。 寝ているのかな?犬小屋をのぞいてみてびっくりしてしまった。 目は開けているけれどすごくしんどそうに横たわっている。 何度声をかけても立ち上がろうとはしなかった。 こんなに弱っているあんずを見たのは初めてのこと。 心配でならずしばらく様子を見ていたけれど何も変わりない。
ほぼ一年ぶりの動物病院、クルマに乗せられた疲れだろうと夫が言う。 それだけ年をとったと言う事だろうか。なんだかすごくせつなくなった。
晩ご飯を持って行っても寝たきりで見向きもしなかった。 手のひらにドックフードをのせて食べさせようとしたけれどそれも駄目。
大丈夫さ。明日になったら元気になっているからと夫が言うので。 「おやすみね」と声をかけてそっと犬小屋を離れる。
いつも元気溌剌のあんず。私よりも歩くのが早いあんず。
明日はいつものようにきゅいんと呼んでね。
そうして母さんと一緒にまたいつもの散歩道を歩こうね。
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