梅雨明けを思わすような爽やかな青空がひろがる。 気温もさほど高くならず過ごしやすい一日だった。
洗濯物を干してから娘の家に行き。 またそこでも洗濯物を干す家政婦であった。 そんなちょっとした忙しさが今は嬉しくてならない。 何もしなくても良いと言われたら涙が出てしまいそうだ。
綾菜をあやしながら過ごす時間。 にっこりと笑ってくれるとほんとに嬉しい。 泣きながら生まれた子が笑うことをおぼえる。 当たり前のことなのかもしれないけれど。 そんな成長に感動せずにはいられなかった。
帰宅すればあんずがきゅいんと泣いて散歩をせがむ。 彼女は年を重ねるごとに子犬のように甘えるようになった。 去年の今頃は足の手術をして大変だったことを思い出す。 このまま弱ってしまうのではないかしらと心配していたけれど。 それまで以上に元気になって今では老犬である事も忘れてしまうほど。
今日もグイグイとリードを引っ張って私よりも先に歩いて行く。 苦手なはずのお大師堂だというのに目指すように進んで行くのが不思議。 そうしてそこで繋がれているあいだまるで山羊のように泣くのが日課だった。
それが嫌で連れてこない日が続いていたけれど、最近は気にならなくなった。 泣きたいだけ泣けばいいと思ってみたり、仕方ないと諦めてみたり。
土手を吹き抜ける心地よい南風に吹かれながら家路につく。
明日はどんな風が吹くのかしら。風にまかせてみるのもよいかなと思う。
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