いかにも梅雨らしいお天気。歌うように雨が降る。 リズミカルな雨音は決して嫌いではなかった。
朝から娘宅へ出勤。家政婦さんはけっこう忙しい。 チャイムを押して娘が顔を出すなり「家政婦のミカ」ですと言って大うけ。 (ミカは私の本名である)
今日最初の仕事はミシンかけだった。 先日お婿さんが買って来てくれたベビー服が長袖だったので。 半袖にしてすぐに着せられるようにしてあげたかったのだ。
「じゃあ家政婦さんあとを頼みますね」娘たちが出掛けて行く。
すぐに終るはずのミシンかけだったけれど、綾菜が泣き出してしまった。 お腹は空いていないはずなのに眠くなったのかな。 抱っこしてあやすこと小一時間。やっと眠り始めてお布団に寝かせばまた泣き出す。 これにはさすがの家政婦さんも困ってしまったけれど辛抱強く頑張る。 しまいには泣き声を聞きながらミシンかけをする始末。 「すぐに終るから待っていてね」終るなりまた抱っこをして子守唄を歌った。
けれども綾菜はぐっすりと眠ってくれない。 そろそろミルクかしら。いつの間にかそんな時間になっていた。 娘から電話があり、お昼は外で食べてくるからと言う。 家政婦さんもお腹が空いた。でも綾菜優先でミルクを飲ます。 忙しくてもそんな時間がとても愛しかった。 娘たちのおかげで孫三昧が出来るなんてとてもありがたい事だと思う。
昼下がり帰宅した娘がチキンラーメンを作ってくれる。 それがとても美味しかった。家政婦さんもやっと昼食にありつけたのだ。
それからお昼寝の時間。綾菜よりも先に娘がうたた寝を始めてしまった。 その姿を見ていると娘もどんなにか疲れていることだろうと思った。 綾菜を泣かせてはいけない。家政婦さんは必死になって綾菜を寝かしつける。
やっと眠ってくれて私も少しだけうたた寝をした。 添い寝はなんともいえず幸せな気分になる。綾菜の寝息がとても愛しい。
みんなの目が覚めたら今度は綾菜の沐浴。 半袖になった新しいベビー服を着せてみたらとても可愛かった。
午後四時。家政婦さんの今日の仕事は終った。 最後にトイレ掃除をしてから大急ぎで家路に着く。
その足でお大師堂に参り、帰宅してからあんずの散歩に行った。 その頃には降り続いていた雨もやんでくれていて助かる。
明日は山里の職場。明後日はまた家政婦のミカを頑張ろうと思う。
|