台風の影響なのか朝から雨が降り続いている。 紫陽花の花がいっそう色濃く染まることだろう。 梅雨の季節も近いけれど心にはいつも花を咲かせていたいものだ。
昨日の事、「呼ばれもしないのにそうそう押しかけるなよ」と夫から注意される。 寝ても覚めても綾菜のことばかり考えていた私にはとても痛い一言だった。
すっかりくぼんでしまってしゅんとしていたところ夜になり娘から電話がある。 買物に行きたいので午前中だけ綾菜を見ていて欲しいとのこと。
なんと嬉しいことだろう。思わず涙ぐんでしまった。 目の前がぱあっと明るくなる。わくわくと興奮したのか昨夜は眠れなかったほど。
朝になるのを待ちかねて喜び勇んで駆けつけたのは言うまでもない。 すごくすごく会いたかった綾菜。愛しさが泉のように込み上げてくる。
娘たちが出掛けてから二時間。思う存分抱っこをしたりミルクを飲ませたり。 子守唄は「ゆりかごの歌をカナリヤが歌うよ ねんねこねんねこねんねこよ」
腕の中で胸の中ですやすやと眠り始めた綾菜。その重みも愛しさそのものだった。
思いがけなかったのは娘が私の昼食まで買って来てくれたこと。 そうして沐浴が済むまで一緒にいればと言ってくれたことだった。
長居をしてはいけない。帰らなくちゃと思っていたからほんとに嬉しかった。
結局夕方近くまで一緒に過ごす。娘と綾菜と三人でお昼寝もした。
「おばあちゃんまた来てね」「うん、また来るよ」って家路に着く。
嬉しくてありがたい一日はあっという間に過ぎてしまったけれど。 幸せは比べものにならないくらい心の中から溢れ出してしまいそうだった。
ありがとうねサチコ。ありがとうね綾菜。母はおばあちゃんはこんなに幸せです。
|