霧の朝。ぼんやりとくすんだ空に朝陽が差し始める。 そうして霧が晴れると雲ひとつない青空が広がっていた。
例のごとく早朝から川仕事。午前7時には川の中にいた。 今日は終ってもくつろいでなどいられない。そう思うと。 なんだか気忙しくていつも以上に張り切ってしまった。
さすがに疲れる。でも大丈夫、大丈夫と自分に言い聞かして。 作業が終るなりクルマに飛び乗り山里の職場へと向った。
峠道で追い越すお遍路さん。ひとりひとりに頭をさげる。 みんなマイペースで歩いている。誰一人先を急いではいない。 その姿を見てはっとする。私は何を急いでいるのだろうと思った。
やらなければいけないことがあるのだとしても。 やれるだけで良いのではないかとふと気づいた。
おかげでせかせかとした気持ちがずいぶんと楽になる。
「すまないねえ」母に何度その言葉を言わせてしまうのだろう。 それは私の仕事。ほったらかしにしている自分がいけないのだった。 そのぶん母に苦労をかけている。「すまないねえ」は私の言葉である。
出来ることを精一杯。ああなんとかなったなとほっとした一日だった。
どんな日もあるけれど、その日に与えられていることを頑張る。
よしよし、よくやったねと自分をほめてあげるのも大切なこと。
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