先日の嵐ほどではなかったけれど雨と風の強い一日。
川仕事もお休みにして雨音を聴きながらのんびりと過ごす。 だらしなく怠惰な時間というのもまた良いものだった。
散歩は無理かなと諦めていたけれど思いがけずに雨があがる。 うっすらと陽も射し始めて喜び勇んで散歩に出掛けていた。
雨をたっぷりと吸った草たち。いちだんとその緑が濃くなる。 木々の新芽もずいぶんと鮮やかになりきらきらと眩しく光る。
嬉しかったのは桜の花がまだ少し残っていてくれたこと。 今年ほどながいあいだ楽しませてもらった年はないように思う。 ありがたい花だこと。ますます愛しさが込み上げてきた。
お大師堂には昨日のお遍路さんが居て、ゆっくりと休めたとの事。 雨宿りが出来てほんとうに良かったなあって思った。
一度帰宅してから今度はあんずと一緒に大橋のたもとまで歩く。 そうしたら休憩所の東屋にお遍路さんが居てにっこりと笑顔で挨拶。 あまりの悪天候に雨合羽も役に立たないほどずぶ濡れになったそうだ。 「いやあ今日はほんとに参りましたよ」と言いながら少しも辛そうにはない。
なんだかすごく元気をわけてもらったようで嬉しくなってしまった。 雨が降ろうと風が吹こうと、ただひたすらに歩くことを楽しんでいるようだ。 そんな姿がとても頼もしくて勇気そのもののように感じたのだった。
今夜は東屋で野宿をすると言うお遍路さんにお大師堂を教えてあげたけれど。 暖かいからここで大丈夫ですよと元気な返事が返って来た。
明日は青空になりそう。どうかまた笑顔で歩き出せますように。
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